happy icecream! #1

2012.11.22 00:00|happy icecream!(YeWook) 【完】
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RyeoWook side



「はい。」



差し出すと、怪訝な顔をしたイェソンの顔に・・・やっぱり覚えていなかったとリョウクはため息をつきそうになった。

こみ上げるものを抑えて、溶けちゃうからといって無理やりイェソンの手にカップを握らせる。



「リョウク・・・俺甘いものは「知ってる。」」



イェソンが言い終わる前に言い放つ。

少し言葉がきつかったのか、驚いたような顔のイェソンと何事だとメンバーがこっちに視線を送るのを感じた。



「ピスタチオのアイスクリーム。余り甘くないから。」



そう言ってイェソンの傍を離れ、入り口側のソファーに荷物を置く。



「ヒョン、それ何?」

「アイス。」

「えー!何で?ヒョンだけ?ずるーい!!俺のは?!」



自分と入れ違いにイェソンの傍にいくドンヘの声は無視して、鞄の中からipadを引っ張り出す。

『ヒョン、あーん。』と甘える声が聞こえて目を向けるとウネに挟まれているイェソンが、その口にアイスを運んでいるのが見えてみんなの分も買ってくれば良かったと後悔する。

そうすれば親鳥と化しているイェソンの姿を見なくて済んだのに。

いや・・・嬉しそうだからむしろこれでいいのかな?



「何それ。僕も一口。」


そう言って他のスケジュールをこなして来たのか、ソンミンがキュヒョンと部屋に入ってきて、あーんと口を開けて近づいていく。

二人と陽気にやってきたシンドンの口にも運んで、・・・カップの中を覗きこんでいるイェソン。

こんだけになっちゃったって思ってくれているのかな・・・。

それとも残り少なくなってホッとしてる?

カップの中をこそげとり、集まったスプーン一杯のアイスを口に運ぼうとした時、



「お疲れー。」



カンインが部屋に入ってきた。



「お。いいな。それ。」



そう言われ、笑顔のカンインと無表情のままスプーンとを交互に見るイェソン。

何度目かの往復の後、小さく息を吐いて『ん。』とカンインに差し出した。

スプーンをパクッと口にくわえ『うまっ!』と言ったカンイン。

「・・・そうか。」と言ったきり黙りこんだイェソン。


「んだよ。食っちゃいけなかったのか?」

「いや、そうじゃない。・・・美味かったか?」

「あぁ。・・・って、お前・・・自分は食わずに人にやってんのかよ。」

「気付いたら一口も無くなってた。」

「ばっかだねぇ。」

「な・・・違う。」

「いや、バカだ。」



言い合う二人を止めてくれるリーダーは・・・いない。



「リョウク、ゴメンな。」



ブースから出てきたイェソンが、真っ直ぐ歩いてきたかと思うと僕の隣に腰を下ろし小さくつぶやいた。

入れ替わりにソンミンが呼ばれて入ってって、ヘッドホンを耳に当てPDの指示を聞いている。



「何が。」

「アイス・・・。」

「・・・食べたい人が食べればいいんだよ。」



そう言って席を立とうとすると、腕を掴まれた。



「・・・まさか、覚えているとは思わなかった。」



直ぐに買わなかった僕もいけないけれど・・・忘れるわけないじゃないか。

忘れたことなんて、一度もない。



「・・・甘いの控えてるの知ってるし。もういい。」

「よくない。」

「・・・ひょん、僕この後だからトイレに行っておきたいんだ。」



そういうと渋々力を抜いた手から自分の腕を抜き取ると、トイレへと急ぐ。

こんなぐちゃぐちゃの気持ちでレコーディングなんて最悪だと言いたいところだけど・・・今日の曲的にはありかな。

手を洗いながら鏡に映る自分を見て、感情が表情に表れていないことを確認しホッと息をつく。






もう何年も前、色んな事があった後のM再開。

後にも先にも、別々の活動で海外に居ている時にメールはくれても、電話をくれたのはあの時が初めてだった気がする。

ヒョン、僕ね・・・嬉しかったよ。

後で自分のサジン見て、全然笑えていないのに驚いた。

それを見て、心配してくれて掛けてきてくれたって、きっとそうに違いないってすごく嬉しかったんだ。

でもね・・・言い訳じゃないけど、結構大変だったんだよ。

渡したらなんでも食べようとしてくれるだろうけど・・・コンビニやスーパーで売っているアイスはなんだかなって思って・・・ガールズグループの子たちが新しく出来たお店を教えてくれるから、暇をみつけては行って食べてみて・・・ヒョンでも食べれそうなものって。

なのにヒョン頑張ってダイエットとかしちゃってるから・・・カロリーも低めでってどんどん条件増えてって・・・。

あんなに大変だったのに・・・一口も食べないなんて

・・・ないよ、そんなの。





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Comment

リョウク〜(T_T)

ああ…リョウクはなんて切ない…。

兄さんはみんなにそんな風にされたら断れないよね…。

何で食べた、カンイン(怒)←それでもカンインペンな私です。
むしろ、カンイン、君は控えなさい←やっぱりカンインペンです(爆)
(そして、2WONありがとうございます)

リョウクは何でもないふりして、結構気にしちゃうタイプな気がします。
(でも、恋愛に関してはアイスメンだと聞きましたが(笑))

KRYコンサート観たばかりなのですっごくタイムリーで嬉しいお話でした。

Re: リョウク〜(T_T)

あー・・・カンインに説教するunyaさんに

吹き出してしまいました。

そして、カンインペンと二度もwww

はい、存じ上げてますよ(^-^)/

夜中だから変なテンションになっちゃってるしwwww

笑い止まんないよ。

こんな2wonならいくらでも出てくるという・・・。

また、お付き合いください ^ー^

楽しみにしてます

まだペンピグを広く読み漁ってないので2won小説が存在するのかさえ分からないのですがぶひひさんの2won大好きなのでまた宜しくお願いします。
トゥギ居たら止めるのかな?二人のケンカ。多分…カンインはすぐに止めるな。トゥギに言われたら(笑)
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Author:ぶひひ
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FF、SJ中心で・・・BL取り扱いです。

CPはイェウクを中心に・・・83はもちろん、2woon ウンシヘ マンネラインまでほぼ全てに萌える○態です。
まぁ"みんな違って みんないい”ってことで。

*作者の脳内でのお話ですので、当然事実と異なります。事実も都合のいいように解釈し捻じ曲げ、誇張します。苦手な方、取り扱い注意です。

紙媒体化はじめました。(カテゴリ『はじめに』・・・より『本棚』へどうぞ)

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