happy icecream! #3

2012.11.24 00:00|happy icecream!(YeWook) 【完】
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YeSung side



「はい。」



レコーディングの為に来ていた控え室で譜面を確認していると、いつの間に部屋に入ってきたのか目の前に立っていたリョウクから差し出だされた手には小さなカップ。

なぜか無理やり手の中に押し付けられる。

アイスクリーム?



「リョウク・・・俺甘いものは「知ってる。」」

「ピスタチオのアイスクリーム。余り甘くないから。」



唖然とする俺をそのままに、傍を離れ入り口側のソファーに荷物を置いて何やらゴソゴソとし始めた。

なぜか・・・機嫌を損ねたみたいだ。

手の中のカップの蓋を開けると淡い緑色をしたアイスクリーム。

ピスタチオって言った?

ピスタチオって豆だよな・・・。



「ヒョン、それ何?」



ソファーに座る俺の隣に背後から滑り込むように入ってきたヒョクチェ。



「アイス。」

「えー!何で?ヒョンだけ?ずるーい!!俺のは?!」



反対側にやってきたドンへ『ヒョン、あーん。』と甘える声で口をあけて待っている。

スプーンで掬って口に運ぶと幸せそうに微笑むドンヘ。

『俺も!』と反対側で口を開けて待つヒョクチェの口にも運んでやる。

うん・・・餌付けだな。



「何それ。僕も一口。」


そう言って他のスケジュールをこなして来たのか、ソンミンがキュヒョンと部屋に入ってきて、あーんと口を開けて近づいて来た。

『ヒョン、一層丸くなりますよ』とキュヒョンが毒はいているが、ふくふくしているソンミンは可愛いからやることにする。

二人と陽気にやってきたシンドンの口にも運んで、・・・カップの中を覗きこむといつの間にか後一口分になっていた。

折角リョウクが買ってきてくれたのに・・・。

カップの中をこそげとり、集まったスプーン一杯のアイスを口に運ぼうとした時、



「お疲れー。」



カンインが部屋に入ってきた。



「お。いいな。それ。」



そう言われ、笑顔で見つめられる。

でも・・・あと一口なんだけどな。

リョウクが・・・俺に・・・。

何度目かの往復の後、小さく息を吐いて「ん。」とカンインに差し出した。

スプーンをパクッと口にくわえ『ん!!』と言ったカンイン。



「・・・そうか。」


美味しいのか。

リョウクにチラッと視線を送るがipadを操作中で、その表情は何を考えているか読み取れない。

結局一口も食べてないって・・・怒るかな。

いや、なぜかもう機嫌損ねちゃってるから遅いんだけど・・・。



「んだよ。食っちゃいけなかったのか?」

「いや、そうじゃない。・・・美味かったか?」

「あぁ。・・・って、お前・・・自分は食わずに人にやってんのかよ。」

「気付いたら一口も無くなってた。」

「ばっかだねぇ。」

「な・・・違う。」

「いや、バカだ。」



いつもならこんな不毛な俺らのやり取りをリーダーが止めてくれるのに。

後のスケジュールの関係でドンヘが呼ばれたのを合図に、どちらともなくその話をやめる俺たち。

いつまでも子どもじゃない・・・何事も無かったかの様に空いた隣の席にカンインが腰を下ろし、なんてことは無い普通の話しを始めてそれに耳を傾ける。



「「ここさぁ。」」



部屋の隅で譜面を見ていたキュミンが同時に声を発し、『なんですか。』『キュヒョンこそ。』『いえ、お先にどうぞ。』と言い合っている。


その光景で・・・もうずっと・・・ずっと前の会話を思い出した。






「リョウク、ゴメンな。」



ブースから出ると、真っ直ぐ歩いてリョウクの隣に腰を下ろし、素直に謝罪の言葉を小さくつぶやいた。

入れ替わりにソンミンが呼ばれて入ってって、ヘッドホンを耳に当てPDの指示を聞いている。



「何が。」

「アイス・・・。」

「・・・食べたい人が食べればいいんだよ。」



そう言って席を立とうとするからあわててその腕を掴む。

相変らず細い。

やっぱり怒っているよな。

食べてと買ってきてくれた物を一口も食べずにメンバーの口に運んでたなんて。

しかも買ってくれと言ったのは俺で・・・。



「・・・まさか、覚えているとは思わなかった。」



もうずっと昔のことで、言った当人ですら覚えていなかったし、まさか・・・本当に覚えているとは思わなかった。



「・・・甘いの控えてるの知ってるし。もういい。」

「よくない。」

「・・・ひょん、僕この後だからトイレに行っておきたいんだ。」



もっともな言い分に渋々力を抜いた手から、リョウクが腕を抜き取り部屋から出て行く。

深くため息をつくと、申し訳なさそうなヒョクチェと目が合い、キュヒョンからは『何怒らしてるんですか。』とでも言いたげな冷たい目線が返ってくる。



「・・・何?アイス、リョウクからだったのか?」



カンインから問われ頷くと深いため息が返ってきた。



「食べて、感想言っとけよ。」



付き合ってくれる気はないようだ。





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Comment

だから食べちゃ駄目だって(笑)

ほら、カンイン駄目だぞ!
リョウク怒らせて…。
つきあってあげなよ!
…と突っ込んでみました。

兄さん優しいのはいいけど、もう少しリョウクに優しくしてあげてね。
KRYライブじゃ、リョウクからのアピール凄かったのに。

昨日の兄さんTwitterは遂に2won&ドンへ登場に大興奮でした。

リョウクと兄さんの2ショット写真も見てみたい物です。

食っちまったもんは

仕方ないっしょ?
だってジョンウンが差し出したんだし(笑)

で、KY兄さんならお店には

ドンへに付き合ってもらうことになるんでしょうか・・・。

それはそれで・・・逆鱗に触れる気がします。


SS4東京でみんなが集まっているところに兄さん登場・・・
「俺が来たぞ」って言った後メンバーから誰も反応ないのに、
リョウクは振り返って笑ってくれてましたね。

リョウク~!!
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FF、SJ中心で・・・BL取り扱いです。

CPはイェウクを中心に・・・83はもちろん、2woon ウンシヘ マンネラインまでほぼ全てに萌える○態です。
まぁ"みんな違って みんないい”ってことで。

*作者の脳内でのお話ですので、当然事実と異なります。事実も都合のいいように解釈し捻じ曲げ、誇張します。苦手な方、取り扱い注意です。

紙媒体化はじめました。(カテゴリ『はじめに』・・・より『本棚』へどうぞ)

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