OurLove④元葡萄

2012.10.02 21:29|Our Love
OurLove.jpg

(EunHyuk side)



―――おいおい・・・どれだけ飲めば気が済むんだ?

目の前で繰り広がられる光景に軽く眩暈がして、頭を小さく左右に振る。

食事の際にもボトルで5本空いている。

『食後のデザートは部屋でしようよ。』というリョウクの提案で

フルーツやらチョコ等を買い込み部屋に戻ったのだが・・・デザートって、またワイン?!

ツインベットの間にテーブルを置いて、その上に展開される持ち込まれた食品とボトルにグラス。

そしてまたもや空いていくボトル・・・。



「・・・まだ飲むのか?」

「これデザートワインなので飲みやすいですよ?すこし辛口ですけど。」

「それに今度は白だよ。・・・でも食前に飲んだクレマン美味しかったな。」

「クレマン?」

「スパークリングワインのことです。シャンパーニュ地方以外で作られた同製法のスパークリングワインのことをそう呼びます。ドイツではゼクト、スペインのカパ、イタリアのスプマンテも同じ意味ですね。」



ベッドに座ってヘッドボードに体重を預け、片方の足を立ててグラスを見つめながらブラックマンネが薀蓄を語りだす。



「ギリシャまで来てフランス産ワイン飲むとは思わなかったけど。」

「リョウクがスパークリング飲みたいって言ったからだろ?」

「・・・だって、飲みたいじゃない?泡が立ち上るのを見るのが好きなんだよ。」



リョウクはそんなキュヒョンの足の間に座り、キュヒョンの立て膝に肘を置いて

凭れながらフォークでりんごを突き刺す。

キュヒョンが『あ』と言って口を開け、そんな生意気なマンネに文句も言わずキュヒョンの口まで運び、自分は気が変わったのか葡萄を摘んで口に放り込み、ワインを含んだ。



「・・・それってどうなの?葡萄を食べて、葡萄で流し込むって。」

「うるさいな。いいだろ・・・ほら、キュヒョナも。」



そう言って一粒キュヒョンの口に押し込んだ。

―――・・・どこのバカップルだよ。

酔いが手伝ってちょっと顔を赤らめたリョウクと、リョウクが操る携帯の手元を覗き込むキュヒョン。

パーソナルスペースが狭くボディタッチが多いのは何もこの二人に限ったことではなく、うちのメンバーに多いことだけど・・・。

いや、この二人がここまでくっついている所をあまり見かけることが無いから衝撃なのか?!

マンネラインの仲がいいのも知っているし、大人数のメンバーの中で最年少の二人は気疲れもするだろうし、同い年だから気兼ねなく接することが出来る唯一のメンバーなのだろう。

二人がプライベートでも行動を共にする友人だっていうのも知っているが・・・。

まさか、ギュラインで飲んでいてもこうなのか?

・・・どうなんだ、チャミナ!ミノ!!

気を取り直す様にチョコレートを摘んでワインを口に含む。

口の中に広がるほどよい酸味と香り。

こんなに美味しいものを、今までずっと我慢してきたなんて勿体無いような気もするが・・・我慢があったからこそ尚更美味しく感じるんだと思うことにする。

―――それにしても・・・。

いつもと違った組み合わせで行動すると、こうも違うものなのだろうか。

比較的手を煩わせることの無い大人しい二人で楽なんだけど・・・

なんか物足りないし、涼しい。

風通しがよしぎると言うか・・・いつもまとわり付いてくるあいつがいないことが妙に寂しい。



「あ、シウォン兄さんアボジとキャッチボールだって。」



ほらっと差し向けられた携帯に、映し出された仲良く寄り添った影の写真。

景色とか影とか、間接的で本当にシウォンらしい。

ほんの数日別行動しているだけで、戻ればまた毎日飽きるほど顔を合わせることになるのに、結局互いの行動をアップされたツイでわざわざ確認している俺ら。

あいつどうしてるかなと上がってないか確認しても、出てくるのはイェソン兄さんで・・・。

そんな俺を余所に『土産なににする?』と相変らずキュヒョンにもたれて聞くリョウクに、『んー・・・。』と考え込む末弟。



「ワンパターンにワインとか無しだよ。只でさえ部屋中セラーみたいになってんじゃん。」

「いいだろ、別に。」

「ヤダよ。いつも数本俺のトランクに入れさせるんだから。買い付けじゃないんだよ。」

「だって、一緒に飲みたいじゃん。・・・リョギwww」

「・・・はいはい、そうだね。ごちそうさま。」



妙に甘えた、甘口なブラックマンネとそれをサラッと聞き流す永遠のマンネを目の前に、もうこんな疲れる旅はゴメンだと思った。


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Comment

No title

はじめまして。
OurLove最後まで読ませてもらいました(#^.^#)
どこにコメントしようかと思いつつ ほんのりキュミンで萌えたこちらに・・・(^^ゞ
ぶひひさんにかかるとどのCPも素敵すぎて にやにやと言うよりは微笑みながら読んでいる自分がいました。
コメントは苦手なので 後は拍手ばかりになるかもしれませんが・・・。
私はキュミン信者なのですが イェウク・カントゥクも大好きなので これからも色々と期待しつつ楽しみにしていますね。
素敵なお話 ありがとうございました(*´∀`*)

ちももさん

ちももさん、コメントありがとうございます。

> ほんのりキュミンで萌えたこちらに・・・(^^ゞ

え・・・キュミンって読み返しました。
確かにそうですね・・・ほんのり、香りだけ ^ー^;

>微笑みながら

うわぁ・・・すっごい嬉しいです、ありがとうございます。
ほんのり、ぬるま湯ファンフィック・・・きっと需要は少ないですが
読んでいただけて嬉しいです。

イェウク萌の私ですが、夏以降みん君に恋しているので
彼は・・・そのうちいい仕事してもらいます。
キュミンもタイトルは決めたので・・・きっとそのうち
キーボードがカタカタと動き出すかもしれません。
「素敵なお話」勿体無いお言葉、是非また、いらしてください。ヽ(*´∀`)ノ

37373・・・

ここなの?!(笑)
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ぶひひ

Author:ぶひひ
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FF、SJ中心で・・・BL取り扱いです。

CPはイェウクを中心に・・・83はもちろん、2woon ウンシヘ マンネラインまでほぼ全てに萌える○態です。
まぁ"みんな違って みんないい”ってことで。

*作者の脳内でのお話ですので、当然事実と異なります。事実も都合のいいように解釈し捻じ曲げ、誇張します。苦手な方、取り扱い注意です。

紙媒体化はじめました。(カテゴリ『はじめに』・・・より『本棚』へどうぞ)

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