again#3 EunHae

2012.11.29 00:00|again(EunHae)【完】
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 YeSung side



日付が変わった頃、携帯が着信を告げていて、開くとドンヘからのメールだった。

『起きてる?』と聞かれ、『うん』と答える。

正確には『起きた。』が正しいが。

ちょうど帰ってきた所だったのだろう。
そう間を置かずに開錠される音が聞こえで迎えにいく。

はぁ・・・この目で見られると・・・捨てられない。

タイミング的に・・・ドラマ撮影の後事務所によって仮歌を貰ったのだろうか。
グラスにミネラルウォーターを注ぎ、ドンヘの傍に行くと案の定指し示された譜面。

んー・・・転調があるから簡単には歌えないように見えるけれど、そんなに難しいものじゃない。

歌ってあげるのは簡単だが、それは俺の歌であってお前のじゃなくなるんだけどな。
そう告げるとうな垂れるドンへ。

近道が無いのは当人もよく知っているところだ。
歌ってみろと言うと控えめな音量で歌いだしたドンヘ。

ほら、やっぱり歌えてるじゃないか。
お前が今引っ掛かってるのは、スキルじゃなくてメンタルじゃないのか?
キュヒョンほどではないが・・・甘い声。
そのマスクと相まって・・・ホントにお前はずるいよ。

何がしっくり来ないのかよく分らないが、目の前でへへへといつもの様に笑っているから、少し浮上する切っ掛けにはなったみたいだ。



ドアが開く音に振り返ると、帰宅したヒョクチェは何があったのか疲れた顔をしていた。
いや、メンバー全員が疲れていない日なんて無いけれど・・・今日のは負の感情を伴っていそうで、俺の中でアラームが点灯する。
KYとか言われちゃう俺だけど・・・意外と分ってると思うんだけどな。

今日のドンヘもやばい気がする。
自分の部屋に戻るように促したが、ついさっき気を取り直したところのドンヘにその気は無いらしい。

疲れきったヒョクチェから発せられたとげとげした言葉。
いつもと同じような事を言っても、今日は体温を感じないから鋭く突き刺さるのだろう。
その言葉をぶつけられたドンヘにも余裕なんて無いから一気に険悪なムードになる。

「おい、よせ。」

止めに入るが・・・氷点下でヒートアップしていく二人。
掴み合いにでもなったら・・・残念なことに・・・二人を止められるほどの筋力は持ち合わせちゃいないんだよ。

「お前にわかるか。」

言い捨てたヒョクチェにソファーから立ち上がったドンヘ。

「ヒョクこそ。俺の何が分るの。」
「不毛なことは止めろ。」
「お前が上手に甘えるって事は分るよ。今日も大方そうなんだろ?」

あっという間にソファーを飛び越えて、ヒョクチェの胸倉を掴んだドンへ。

「もう一度言ってみろ。」
「あぁ、言ってやる。お前は「止めろって言ってる!」」

バチンという音と共に室内の照明が消えた。

「・・・頭を冷やせ。少しの想像力があったらわかることだろ。もう今日は休め。いいな。」



そう言い捨てて、真っ暗な室内を歩き自室へと戻った。
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FF、SJ中心で・・・BL取り扱いです。

CPはイェウクを中心に・・・83はもちろん、2woon ウンシヘ マンネラインまでほぼ全てに萌える○態です。
まぁ"みんな違って みんないい”ってことで。

*作者の脳内でのお話ですので、当然事実と異なります。事実も都合のいいように解釈し捻じ曲げ、誇張します。苦手な方、取り扱い注意です。

紙媒体化はじめました。(カテゴリ『はじめに』・・・より『本棚』へどうぞ)

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