あした雨が上がったら #6 

2012.12.11 00:00|☆あした雨が上がったら 
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DongHae side

―――雨のにおいがする。

アスファルトの匂いというか・・・土ぼこりの匂い?
それに微かに潮の匂いが混じるっている、ソウルとは違う匂い。
広がるのどかな景色の中、大きく伸びをして深呼吸をする。


「じゃ・・・またくるね。姉さん。」

車に戻ると、フロントドアに持たれ紫煙をくゆらすシウォンが居た。
こっちに気がつくと携帯灰皿でタバコをもみ消し『もういいのか?』と聞いてきた。

「うん。お待たせ。」

車に乗り込んでシートベルトを締める。
来るときは四時間ぐらいかかっただろうか。
また帰りも同じ道のりを走る訳だけれど、シウォンはドンヘに少しも疲れた顔を見せない。
昨日も遅くまで仕事で・・・本当に申し訳ない。

「ちゃんと報告した?」

「したした。喜んでくれてると思う。」

ちらっと横を見るとハンドルを握っていた右手を左手に持ち替え、『そっか。』と言って空いた手で俺の肩つかむ。

「シウォナ、ありがとう。」

「ん?」

「色々力になってくれて・・・。今回の出店の融資も。」

「いや・・・決めたのは兄貴だ。」

「それでも・・・家に招いてくれて、料理を出すチャンスをくれたろ?。」

「それで納得させたのはドンヘの力だろ。」

肩を離れてギアを握ったシウォンの手を取り、指を絡ませるとキュッと一瞬力をいれて握ってくれる。


いつも抱きしめてくれるように・・・。


「疲れてない?」

「ん?なんで?」

「だって、ずっと運転しっぱなしじゃん。」

「大丈夫。」

「休憩する?」

「・・・それってそう云う意味?」

指を絡ませたまま親指で手の甲を撫で、手を顔の前に掲げるとチュッとリップ音をさせて、流し目を寄越すシウォン。


「・・・バカ。」


悔しいけど・・・かっこいい。
どこにそんな体力が・・・あるわな。お前は。


「休日を潰して悪いと思ってる。ありがとう。」

「いいよ。なかなかこんなにドンヘを独り占め出来ることもないし、
 長い時間二人っきりって言うのも、悪くない。週一で来る?」


「・・・バカ。」


今度は俺がシウォンの手を顔の前に掲げ、口づけた。
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Comment

No title

あー。じわじわ来ますねぇ。このチラリズム。やっぱりここは、空気が綺麗。

ありがと

そんないいもんじゃないでーす。
作者ムッツリな為・・・むふふ♪

シヘ

イェウクペンの私が、何故シヘの回に?

正直私、シヘには全然興味ないのですが、この雨シリーズの二人はなんか好きなんです。

何とも言えない二人の空気感?っていうのか、うまく言えないけど、ぶひひさんワールド!?ですかね♪

イェウクペンなのにwww

> この雨シリーズの二人はなんか好きなんです。

ぶひひワールド?!
・・・うーん・・・どんなだろう(笑)
でも、ペンじゃない人にも好きって言ってもらえるのってうれしい~♪

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ぶひひ

Author:ぶひひ
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FF、SJ中心で・・・BL取り扱いです。

CPはイェウクを中心に・・・83はもちろん、2woon ウンシヘ マンネラインまでほぼ全てに萌える○態です。
まぁ"みんな違って みんないい”ってことで。

*作者の脳内でのお話ですので、当然事実と異なります。事実も都合のいいように解釈し捻じ曲げ、誇張します。苦手な方、取り扱い注意です。

紙媒体化はじめました。(カテゴリ『はじめに』・・・より『本棚』へどうぞ)

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