あした雨が上がったら #8 

2012.12.12 00:00|☆あした雨が上がったら 
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HeeChul side

執務室に入ると、信じられないものを見るような驚いた顔の弟に出迎えられる。

「・・・なんだよ。」

「いや・・・雨が降る。」

持っていた鞄をシウォンに投げつけると、『おっと』と言いながら受け取り俺のデスクに置いた。

「雨が降るって。自分の会社に来ちゃいけないのかよ。」

「いや。気まぐれに来るからビックリするだけで。・・・ぶ!!」

ついでにジャケットも脱いで弟の顔に投げつけ、椅子に腰を下ろした。

ま、俺がこんなだから親父はお前を監視に・・・いや、俺の代理になると思ってつけて寄越したんだろ。
ジャケットをハンガーに掛け、コートスタンドに引っ掛けるとシウォンがインターホンでコーヒーを持ってくるように秘書に連絡している。
机の上に詰まれた決済書類を幾つか取り上げ、その中をパラパラと捲り目を通す。



「・・・なんか変わったことは?」

「ありません。」

「ふーん・・・で、あのワンコの店は?」

「ワンコ?あぁ、ドンヘ?」

「お前の恋人、ドンへって言う名前なのか?」

「恋人って・・・。」

ちょうどそのタイミングで秘書が入ってきて、シウォンがトレーから奪うようにコーヒーを取ると俺のデスクへと置き、自分は手に持ったまま佇んでいる。

「・・・ヒョンは・・・その・・・気にならないの?」

「ん?男同士って?あーうん・・・別にいいんじゃね?」

判を押して次の書類を手に取り、『で、何処まで進んだ。』と聞いた。

「いくつかの候補地を見つけていますが、市場分析・価格帯・・・まだ定かでないので何とも言えません。」

あ、そっちの進捗報告ね。
ちらっとその表情を盗み見るが至って真面目に話しているので、からかうのを止める。

「ふーん。じゃぁコンサル的なの付ける?」

「コンサルタント?小さなレストランにですか?」

「ん。ちょうど知り合いに便利なのいるし、市場調査から店舗設計・デザイン・ロゴ全部受けてもらったらどうだ。」

「んー・・・。」

「うちが融資すんのは出店費用だろ。それも全部こみこみになるなら、あのワンコの負担にならねぇだろ。それに、うちもさっさと融資分取り返すためにもきちっとした計画立ててもらわないと、いくらなんでも不味いしな。」

「・・・ヒョン、ちょっと見直しました。」

大げさに目を見開いているシウォン。
目乾かねぇ?

「あほか。いくらボンボンの二代目道楽息子に与えた子会社っていっても、傾けるわけにいかねぇんだよ。」


ポケットから携帯を取り出し、アドレス帳の中から引っ張り出してコールする。




「あ、俺。今から来いよ。・・・あほか。職場だよ職場。1時間以内だぞ。」
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Comment

No title

やっぱり、出来る、お と こ。

レラちゃま。

でしょ?

決断力!! 判断が早い男です。・・・サボりますが。

拍手コメ

ありがとうございます。
だって、目乾きそうじゃないですか?
ま、私もドライアイですが・・・・。

ヒチョル

…ふふふ。好きwww

Re: ヒチョル

> …ふふふ。好きwww

ええ、出てきただけで・・・雰囲気をさらいます。
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FF、SJ中心で・・・BL取り扱いです。

CPはイェウクを中心に・・・83はもちろん、2woon ウンシヘ マンネラインまでほぼ全てに萌える○態です。
まぁ"みんな違って みんないい”ってことで。

*作者の脳内でのお話ですので、当然事実と異なります。事実も都合のいいように解釈し捻じ曲げ、誇張します。苦手な方、取り扱い注意です。

紙媒体化はじめました。(カテゴリ『はじめに』・・・より『本棚』へどうぞ)

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